ウェスタンブロット(Western blot、WB)は、SDS-PAGEを行った後、抗体を用いて特定のタンパク質を検出する方法です。SDS-PAGE後のゲルから、電圧をかけて分離したタンパク質をメンブレンに転写させ、目的タンパク質に対する1次抗体と、HRP等の酵素で標識された2次抗体を順に反応させることで、特定のタンパク質を検出します。
タンパク質抽出後、BCA法またはBradford法を用いて濃度を測定します。
タンパク質濃度を決定した後、それぞれ等量の溶解液を分取し、4×SDS Sample Loading Bufferを添加します。
均一に混合した後、95〜100℃で5〜10分間加熱し、サンプルの還元および変性を行います。調製した溶解液は等量ずつ分注し、-20℃で保存します。
※注:一部の膜タンパク質や核タンパク質などは、熱処理によって凝集を生じやすく、電気泳動におけるバンドのシフトやシグナルの消失を引き起こす可能性があります。
1)等量のタンパク質サンプルおよびマーカーを、SDS-PAGEゲルのウェルにローディングします。細胞または組織溶解液の総タンパク質アプライ量は10〜40 μg、精製タンパク質は10〜100 ngが目安です。
2)80Vで20〜30分間泳動した後、電圧を120Vに調整してさらに1〜2時間泳動を続けます。BPBのバンドがゲルの最下部に達するまで泳動します(または目的タンパク質の分子量に合わせて泳動時間を調整してください)。
1)事前準備:PVDFメンブレンをメタノールに30秒間浸漬させます、転写膜をメタノールから取出し、精製水で2回軽くすすいだ後、1×転写バッファーに浸漬させます。ろ紙およびフォームパッドも同様に転写バッファーに浸します。
2)ゲルの回収:電気泳動槽からガラスプレートを取り外し、ゲルを傷つけないように回収して転写バッファーに浸漬させます。
3)陰極側から[フォームパッド ➔ ろ紙 ➔ ゲル ➔ メンブレン ➔ ろ紙 ➔ フォームパッド]の順に空気が入らないように乗せます。
4)200-300 mA定電流で90分間、または75V定電圧で90分間通電します。
5)転写が完了したら、PVDFメンブレンを取り出し、Ponceau S染色を行い、タンパク質が転写されていることを確認してください。
1. ブロッキング:5%のスキムミルクを用いて、室温で1時間ブロッキングを行うことをお勧めします。
2. 一次抗体インキュベーション:
1)膜をブロッキング液から取り出し、1× TBSTで3回(各5分間)洗浄します。
2)抗体の推奨希釈倍率に従い、一次抗体希釈液で希釈します。4℃で一晩反応させることをお勧めします。
3. 二次抗体インキュベーション:
1)1× TBSTで3回(各10分間)洗浄します。
2) 推奨倍率に希釈したHRP標識二次抗体を用い、室温で1時間反応させます。
1)1× TBSTで4回(各10分間)洗浄します。
2)洗浄の間に、ECL基質A液とB液を1:1で等量混合し、検出液を調製します。
3)メンブレンにECL基質を反応させた後、ラップで包んでX線フィルムに露光させるか、または化学発光イメージャーで検出してください。
初回撮影後の調整目安:
A. バンドが強すぎる場合:ECLを再塗布し、[高解像度・低感度]モードで再撮影します;
B. バンドが弱い場合:[低解像度・高感度]モードを試してください。
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